古民家などは現代建築とは異なり、柱や梁の形が特殊なケースも少なくありません。
近年、古民家カフェやリノベーションなどが流行しており、
古民家の測量が必要になるケースは多いです。
3次元測量であれば、このような複雑な建造物であっても、
細かく正確にデータを得ることができます。

工場などは、建物外部や内部が設備の配管などで満たされており、非常に複雑な構造をしています。
このような構造物において、
従来の測量方法ですべてのデータを得ることは悩ましく、かつ困難でした。
3次元測量であれば、すべての座標値を測量することが可能です。

お寺などの非常に古い建物の場合、図面が残っていないケースも少なくありません。
そのような状態で原状回復や改修を行うのは、悩ましい現実があります。
3次元測量であれば、これまでの悩みを解決できます。

当事務所で対応した事例をご紹介します。
土地の所有者が貸し出していた土地に庭石が大量に放置されていました。
所有者はそれを撤去する目的で訴訟を起こしましたが、
裁判資料として具体的なものが提示できない状態でした。
そのときに当事務所に測量の依頼があり、
3次元測量を活用して、裁判官が納得する資料を提供することができました。

造園を行う際に庭のデータを3次元測量を使用して測量すれば、
細かいデータを得ることができます。
どのサイズの植物なら植えられるのかなど、直感的にわかりやすくすることができます。

不陸整正とは、地面のくぼみや出っ張りを埋めたり削ったりして、路面と整えることを言います。
不陸整正の際に3次元測量すれば、くぼみや出っ張りの正確な数値を測量できるので、
スムーズな作業が可能となります。

災害時に、どれくらいの被害が出ているのかを知るためにも、3次元測量は広く活用されています。
土砂崩れの際などには、どれくらい地表が削られてしまったのかなどを、正確に測量できます。